練習の大切さ
研修で何かのスキルを学んでいただく機会は多いものです。
その際、「できるようになるまで練習する」「自信がつくまで練習する」ということが大切である、
ということを先日改めて実感しました。
プレゼンテーションスキル研修でのことです。
プレゼンテーションスキルですので、当然デリバリーのスキルを学んでいただく場面があります。
立ち方や基本姿勢にはじまり、アイコンタクト、声、ジェスチャーなどなどです。
参加者の方にプレゼンテーションをしていただいて、それに対してフィードバックをするのですが、
ただ言葉でフィードバックを伝えるのではなく、
実際に一緒にやってみたり、何度か繰り返して動きを練習していただいたりしていました。
例えば、緊張するとアイコンタクトができなくなる方には、
アイコンタクトのコツをお伝えした後、できるようになるまで何度もやっていただくのです。
あるいは、声の出し方を改善した方がいい方には、
良い!と感じる声が出るまで、何度も何度もセリフを言ってみていただきました。
研修の場で、講師や他の参加者のいるところで練習するのは緊張すると思います。
でも「もっとお腹から声を出しましょう」と言葉で伝えるだけでは、
どういう状態が「もっとお腹から声が出ている」のか、実感としてわかりませんよね。
何度かやってみてできたとき、その感覚を覚えておけば次からは自分で練習することができると思います。
アイコンタクトも同様で、目が合ってもすぐにそらさない、ということも含め、
目が合うという感覚をつかんでいただく必要があります。
その結果、「自信がついた」と言っていただけました。
練習して実感したことに加え、その「できている感覚」を確かめたことが自信につながったようです。
研修の場で練習するのは、確かに緊張すると思いますが、
研修の場だからこそ練習できるというのも事実ですよね。
本番でうまくいかないより、研修で練習・失敗しておいた方が良いに決まっています。
何かのスキルを学んでいただく研修の場合、練習の時間はしっかり確保せねば、
そして、そのためにも、失敗しても大丈夫という安心感、
安全な学習環境づくりは欠かせない、と再認識しました。
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