「気づき」
研修の目的や、研修から得られたものを表す表現として、
「気づき」という言葉が使われることがよくあります。
「多くの気づきが得られた」
「〇〇についての気づきを得る」
皆さんはこの表現に違和感はありませんか?
私にはどうしても、「途中」であるように思えてなりません。
何かを学んで、知らなかったことを知ることは大切です。
「へー。そうなんだー!」
これは大切な気づきですね。
「今までの自分のやり方は、だからうまくいかなかったんだ。なるほど。今後はこうしてみよう。」
こういうのも大切な気づきですね。
英語で言うと前者はAwarenessで、後者はInsightでしょうか。
AwarenessやInsightなしに、行動を変えるというステップにはいきにくいので、
学びとしてこの「気づき」を否定するわけではないのですが、
そこで終わったらあまり意味がない・・・と思うのです。
何かを知った、というのは、途中であって、
その新しい知識をどう活用するのかがより大切。
さらには活用して業務上でどんな成果を出すのかがもっと大切で、目指すところ。
何かに気づいた、というのも途中であって、
その気づきを元に自分の行動をどう変えるのかがより大切。
さらには活用して業務上でどんな成果を出すのかがもっと大切で、目指すところ。
研修の目的や成果を表すものとしては、
「気づき」の段階にとどまらず、もっと先を表現したいですね。
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