ボブ・パイク・グループのカンファレンス参加報告
2016年9月28日~30日にミネアポリスで開催された、
第23回 クリエイティブ・トレーニング・テクニック・カンファレンスに参加してきました。
今年のカンファレンステーマは、
A Journey Beyond Borders
日本で12月2日に開催する「トレーニングカンファレンス2016」でも、
「限界を超えて行こう!」という、同じテーマを設定しています。
3日間にわたってのカンファレスは、
初日が4コマ14セッション、2日目も4コマ18セッション、
3日目は2コマ6セッションで構成されていました。
参加者は全体で約200名。
今年は海外からの参加が少なくて、
韓国から2名とサウジアラビアから1名、日本からの私たち二人、でした。
ボブ・パイクの参加者主体の研修理論と手法を学び、実践している人を
「プロフェッショナルトレーナー」として認定する制度があります。
全世界で300名ほどが認定されていて、加えて日本からも、
こんなに多くの皆様が認定を取っていらっしゃいます。
ご興味ある方は、詳しいご案内がこちらにあります。
プロフェッショナルトレーナー認定のご案内
初日の様子は先日ブログにアップしました。こちらです。
https://www.d-hc.com/blog/2016/09/3469
2日目に参加したセッションには、
日本で12月2日に開催する「トレーニングカンファレンス2016」で
紹介する予定のセッションが2つありました。
一つが、「習得度合を測る確認クイズの作成」 。
カークパトリックのレベル2を実践するためには、
研修前と研修後に、同じクイズ(テスト)を行って、
研修による習得度合いを測定する必要があります。
その確認クイズ(テスト)の作り方についてのセッションです。
ひっかけ問題や採点しにくい問題ではなく、
理解度がきちんと把握できる「良い問題」を作るコツを学びました。
もう一つが「お絵描き」です。
研修会場に貼るアジェンダやウェルカムボードなど、
チャートにちょっとした絵があると、会場の雰囲気が和みます。
でも「絵は苦手」だと思い込んでいる講師の方が多いのではないでしょうか。
そんな苦手意識(限界)を超えて、
次の研修で描いてみたくなるような、楽しいセッションでした。
これはセッション中の風景です。
いい年をした(失礼!)経験豊富なトレーナーの皆さんなのですが、
あまりに真剣なその表情と、
やっていること(子どもでももっと上手に描けそうな絵を描いている・・失礼!)の
ギャップに、思わず笑ってしまいました。
3日目に参加したセッションで、
「トレーニングカンファレンス2016」で紹介する予定なのは、
「テーマ性を持たせる」というセッションでした。
パーティやイベントにテーマが設定されているものはよく見かけますが、
同様に、研修にもテーマを設定しようというのです。
人は、すでに持っている知識と関連付けることで情報の整理がしやすく、
長期記憶として定着しやすいので、
研修にテーマ性を持たせることで、そのメリットが期待できるのです。
純粋に、楽しい、緊張が和らぐ、発想が広がりやすい、
などといったメリットもあります。
どんな研修でどんなテーマが考えられるかをブレインストーミングしたり、
実際に行う予定の研修のテーマを具体化したりして、
これもすぐにやってみよう!と思ったセッションでした。
これ以外にも、
Y世代(日本ではゆとり世代などが該当)の特徴と、
それが研修や人材育成に与える影響を考察するセッションや、
1対1での指導を行う際の中点や工夫について掘り下げるセッション
などがおもしろかったです。
12月2日の「トレーニングカンファレンス2016」で紹介する予定の
セッションの中には、正直言って、
私たちもまだきちんと実践できていないものもありました。
例えば、「理解度を測定する確認クイズ」や、「研修にテーマ性を持たせる」
などがそうです。
ですが、テーマが「限界を超えて行こう!」なので、
これから12月2日までにいろいろ実践してみて、
実例をご紹介できるよう、自分たち自身をストレッチしたいと考えています。
このカンファレンスの良いところは、
例えばATD(Association for Talent Development)のカンファレンスと比較すると、
トレーナーがトレーニングの効果を上げるという点に焦点が定まっていることです。
規模が大きすぎなくて居心地が良いこと、
そして何より、研修でより大きな成果を出すための「参加者主体」の手法、
という共通言語があることです。
ボブ・パイク・グループのカンファレンスは、
2006年に初参加して以来、今回で10回目の参加でしたが、
今年も学びを皆様と共有する機会を楽しみにしています。
12月2日(金)「トレーニングカンファレンス2016」に、
ぜひお越しください!
まだまだお申込み受付中です!
詳細およびお申し込みはこちらからお願いします。
https://www.d-hc.com/training-conference2016
カンファレンス最終日の朝、ホテルから見えた日の出がきれいでした!
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