ASTDカンファレンス 2日目
カンファレンス2日目の今日は、
ASTDのCEOであるTony Bingham氏のスピーチで幕開け。
キーワードはソーシャルメディアを使った、ソーシャルラーニング。
昨年もこのテーマだったので、
その流れは発展しながら続いているということですね。
講師がいて、会場に参加者が集まっての研修がフォーマルなラーニング。
それに対して、ソーシャルメディアを活用してのラーニングはインフォーマルラーニング。
ミレニアム世代がどんどん世の中に出てきていて、
避けて通れることではない!と。
続いての基調講演は、ダニエル・ピンク氏。
エネルギー、巻き込むペース、内容、どれをとっても、
さすが!!の、プレゼンテーションでした。
モチベーションがテーマでした。
キーワードは、Autonomy, Mastery, Purpose.
靴の通販会社で、カスタマーサービスが素晴らしいことで話題を呼んでいるザッポス(Zappos)のことも紹介されていました。
本当にすごい人は、その人が何をした人かを簡潔に一文で表現できる、と、ダニエル・ピンク氏。
確かに。偉大な人物は「~~と言えばXXをした人。」と表現できますね。
あるリサーチで、どんなときにモチベーションが上がるかを調査した結果、
「仕事が、進歩・前進しているとき」というのが一番だったそうです。
なのに、評価面談で年に1回だけフィードバックされるようでは、
モチベーションが上がるわけがないよね、と。
名付けて、「DIYパフォーマンスレビュー」 ・・・ 会場に笑、笑。
著書 Drive 買ったので、これも読まなくては!
続いては、私の師匠のBob Pike氏のセッションへ。
一番大きな会場なのですが、
開始時刻の10分前くらいには、かなり席が埋まり始めていました!
トレーナーとして極めるための17の秘訣。
まず、そもそもトレーニング(研修)とは何の目的で行うのか?
それは何かの習得、ということではなく、ビジネスで結果を出すため。
なので、トレーナーというのは、
そのための価値を提供し、違いを生む人。
「頭痛がするので頭痛薬をください」と言われ、「はい、わかりました」と頭痛薬を処方する医者はいない。
では、「リーダーシップを強化したいからリーダーシップ研修をしてください」と言われ、「はい」と答える人材育成担当者・コンサルは?
社員にストレスがたまっているから、ストレス管理の研修をしてください、
と言われたらどうする?
I love what I do.
私は自分がしていること(自分の仕事)が心から好き。
I was called to do what I do.
この仕事をする運命に導かれて来た。
そう断言し、数百人の聴衆に静かに語りかけるボブに、
またまた心を打たれました。
次のセッションは、Jack Zenger氏。
コーチングについて。
コーチングのもたらす意義、効果、
組織内にいかにコーチングカルチャーを創るか。
トップ10%に入るような本当のリーダーになるには、
コーチングできる能力が欠かせない。
そして、今日最後のセッションは、
5人のパネリストのセッションに出ました。
Elaine Biech
Ann Herrmann-Nehdi ハーマンモデル
B. Kim Barnes
Beverly Kaye
Marjorie Blanchard ケン・ブランチャードの奥様
5人とも、自分で会社を経営している、経験豊富なコンサルタント。
5人を足すと160年以上の経験になるとか。
会場からの質問に答えるスタイルでしたが、
5人がどうビジネスをスタートさせたか、
どうやって自分のキャリアを作ってきたか、
長い間、成功し続ける秘訣は、
今、もう一度振り出しに戻るとしたら、何を変えるか、
などに、
それぞれの経験から、
ホンネのトークでとても深い内容でした。
印象に残ったのは、
ワークライフバランスではなくて、
work-life integration(統合)
分けて考えるのではなくて、人生の一部、というような見方。
何を得るかを考えるのではなく、
自分ができること、提供できることに純粋に専念していたら、
戻ってくるものは、自然と、ある。
自分がパッションとエネルギーを感じることをやりなさい!
Do what you love to do!! と、Elaine.
Bobもそうですが、Elaineも、
I love what I do!
そのパッションとエネルギーに、
いつも、毎回、本当にたくさんのエネルギーをもらいます!
成功者として尊敬されているそんな5人でも、
この1~2年は厳しい経済環境だったようです。
Beverly Kayeは、数年前の人材獲得戦争と言われていたときに、
社員のリテンションについての本を書いています。
いかに優秀な人材を獲得し、キープするか。
でも、昨年、自分自身のビジネスが苦しくなり、
ダウンサイズせざるを得なくなったそうです。
とても厳しい決断だった、と、語る真摯な姿に、感銘を受けました。
今日は、日本食が食べたくなり、
ホテルの近くのスシ・ラウンジとやらに行きました。
期待が低かっただけに、大満足!で帰ってきました。
明日はCharlene Liの基調講演、これもソーシャルメディア関係の話。
ケン・ブランチャードと、ボブ・パイクのAuthor Chat
One-Minute Manager(1分間マネジャー) meets Fun Minute Manager (ボブの最新刊)
という楽しそうなセッション。
ちなみにこのFun Minute Managerは7月に日本語版出版予定!
今日はExpoも始まりました。
生ケン・ブランチャード →
明日は、
ROIのジャック・フィリップス、
ボブの娘のベッキーの、Webinar – ウェブを活用したセミナー、
というのに参加予定です。
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