ボブ・パイク・グループのカンファレンス 9月16日
カンファレンスの2日目です。
今日は朝の7時から、夕方5時までという、長い1日でした。
朝7時。
ボブのセッション Faith as Work。
ボブは敬虔なクリスチャンで、ケン・ブランチャードがリードしている
Lead Like Jesusという非営利団体でも教えていて、
このFaith as Workは、そんなボブの一面からくる内容です。
このカンファレンスでは、毎年行われるセッションで、
今年も朝7時なのに、会場には50名くらいの人が集まり、満席。
『「自分の人生は自分がコントロールしている、できる」と思っているかも
しれないけれど、それは「幻想」』 ~ ボブ・パイク
次に参加したのは、2コマ続きのセッションで、Janice Horneの
ストーリーボードを活用したトレーニングデザインのセッション。
Results-based Trainining Design Model
という、研修デザインのプロセスを体験しました。
これはボブ・パイク・グループが、クライアントが社内研修をデザインする際に、
コンサルタントとして参加するときに使っているプロセスで、
ビジネス上の目的、求められている成果は何か、を明確にし、
それを研修に落とし込んでいくためのものです。
昨日、アワードを受賞したMarathon Petroleum Company でも
危険防止・安全管理についての大きなプロジェクトでこのプロセスを活用した
とのことで、体験談を聴かせてくれました。
研修で何を教えたらいいか?からスタートするのではなく、
ステークホルダーを巻き込み、ビジネス上の課題を明確にする。
研修の成果として、どんな指標に対してどんな成果を出す必要があるか。
そこからスタートすることで、いかに研修とビジネスと直結させるかを
体感できたセッションでした。
写真は、The Bob Pike Groupの
セールス担当で、
私のよき相談相手のKeithです。
午後の最初のセッションは、
「必須」の研修をいかに楽しくするか。
トレーナー養成ワークショップでも、
よく話題になるのですが、
「必須」の研修の参加者は、
どうしてもモチベーションが下がりがちです。
講師としては、いかに前向きに、
積極的になってもらうか、が課題。
オープニングの工夫、
環境作りの工夫、
参加者への対応方法など、
実践的な情報がたくさんでした。
Rich Meissのセッションは、いつもそうなのですが、
内容にとてもマッチした様々なテクニックを実践してくれます。
そのファシリテーションの仕方、お手本であり続ける姿にも
今年も大きな感銘を受けました。
印象的だったのが、
こちら(講師)の態度が、参加者に鏡のように反映する
というものでした。
「必須」研修の場合、講師自身もテンションが下がっていたり、
「どうせ嫌々参加してるんだろうな・・・」などという意識を持っていたら、
それがそのまま参加者の態度に反映される。
それを言葉で説明するのではなく、見事なデモンストレーションで、
その場にいたみんなが、大きく頷いていました。さすがです。
今日の最後のセッションは、Adrianne Roggenbuckのセッションで、
研修で「感情領域」に影響を与えるには?というのがテーマでした。
「感情領域」に影響を与えることで、
その研修で扱う業務についての「態度」「姿勢」に変化をもたらす。
研修の目的を設定する際に、この感情領域を見逃しがちなのですが、
実はとても重要なものです。
知識やスキルを教えるだけでは不十分なのです。
かと言って、熱く語れば伝わる、というものでもありません。
デザイン上、どんな工夫をするのが効果的か、
活発な意見交換をした有意義なセッションでした。
早いもので、カンファレンスもあと半日を残すのみとなりました。
明日は午前中で終了し、午後のフライトで日本に向かいます!
最終日の様子は、帰国後にブログにアップします。
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