鍛える
筋肉は正しく鍛えたら、強くなります。
逆に使わなくなったら、筋力は衰えます。
とてもシンプルなことです。
能力にも同じことが言えます。
普段から使う知識、スキル、能力は鍛えられ、強化されます。
でも、使わないと、忘れてしまったり、
昔はできたことがスムーズにいかなくなったりして、衰えます。
例えば、英語。
私は年に2回はアメリカに行って、カンファレンスに参加しますが、
それ以外には定期的に英語を話す機会はありません。
自分の仕事に関することについては、
基本的に英語で会話することには不自由は感じないのですが、
数か月ぶりにアメリカに行ったとき、
最初の何時間かは「リハビリ」が必要です。
思ったように英語が口から出てくるまで、少し時間がかかるのです。
しばらく使わなかった「筋肉」を戻す必要がある、ということですね。
でも何時間かすると、違和感はなくなります。
普段、皆さんは職場でどんな能力を鍛えていますか?
上司からどんな能力を鍛えられていますか?
後輩や、部下の、どんな能力を鍛えているでしょうか。
新しいことにチャレンジする
戦略的に物事を捉える
枠にとらわれず、自由な発想をする
相手の立場に立ってコミュニケーションする
こういった能力は、練習していなくてもいざとなったら発揮できる、
というわけではなく、
普段から継続的に鍛えているからこそ、必要な時に発揮できるのです。
日ごろの業務を進めながら、常に意識して鍛えていることで、
意識しなくても使える「筋肉」となるのです。
研修やコンサルティングで、いろいろな企業に伺う機会がありますが、
その企業でどんな「筋肉」が鍛えられているか、いないか、を
垣間見る場面も少なくありません。
普段鍛えていないと、研修の場で急には能力を発揮できませんし、
準備体操にとても時間がかかったりもします。
必要な「筋肉」は、自ら意識的に、継続的に鍛え、
また後輩・部下の「筋肉」も鍛えてあげておきたいものです。
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