Lead Like Jesusから学ぶ:「スキル」「言動」と「人格」を区別する
「1分間マネジャー」で有名なKen Blanchard氏と、Phil Hodges氏が
創設した「Lead Like Jesus」という組織があります。
Jesusつまりイエスキリストのようなリーダーシップを、という意味です。
2000年以上前から現代にいたるまで、
これほど多数の人を惹きつけ、導いてきた人は他にはいない。
イエスキリストのリーダーシップのスタイルを、
現代を生きる私たちも学び、実践しようということで様々な活動を
行っています。
http://www.leadlikejesus.com/
ボブ・パイク氏もこのLead Like Jesusのメンバーとしての活動を
していて、私も何度か話を聞く機会がありました。
その中でとても印象的だったことの一つをご紹介します。
Lead Like Jesusには、
サーバントリーダーであるために、4つのキーワードがあります。
Heart (心、モチベーション、意図)
Head (考え、ビジョン)
Hands (行動、コーチとしての人との関わり方)
Habits (習慣、日々の信仰)
私自身はクリスチャンなわけではありませんので、
このコンセプトの深いところを解説することは避けますが、
印象に残っているのは、ボブのこんな言葉です。
ボブが、ある時、何かの間違いを犯しました。
そしてその過ちを認め、謝る場面で、
「間違えたのは、Headだった。
決してHeartが間違っているわけではないことだけは理解してほしい」
と、心から深謝したそうです。
つまり、何かの判断をミスした。
けれども、そこには悪意はなかった、
ということを伝えようとした言葉です。
誰かが何かのミスをしたとき、
これに相反する言葉を聞くことはありませんか?
「一体、どういうつもり?」
「やる気があるとは思えない」
「心構えがなっていない」
「気がたるんでいるから・・・」
などなど・・・。
一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
でも果たしてそれは、その人のHeartの問題なのでしょうか?
おそらく、ほとんどの場合は、HeadもしくはHandsのミスなのでは
ないでしょうか。
上記のような言葉は、人格をも傷つける可能性があります。
意図、やる気、心構え、
ではなく、
知識や情報の不足、スキルの習熟度、判断。
具体的に何を改善すればいいのか、
常に客観的かつ冷静に、建設的に見極めて、
ともに成長していきたいものです。
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