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「今日、なぜこの話なのか?」が学ぶ意欲を高める

先日、あるフォーラムで基調講演に参加したときのことです。
私はそのフォーラム自体には興味があって参加していたのですが、
その基調講演については、スピーカーの方についても内容についても、
今ひとつピンと来ていませんでした。
とは言え、基調講演ですので、その時間帯に他の選択肢もなく、
せっかくの機会だから、と参加しました。

実際、お話が始まってしばらく経っても、ピンとこず・・・。
一体このお話はフォーラム全体とどうつながるのだろう・・・
ということすら見えない状態でした。

Microphone and laptop screen at the Conference. Microphone and blank laptop screen against the background of conference hall.

周りの参加者の皆さまは、私に比べると、そのスピーカーのことをご存じのようで、
興味を持ってお話に聞き入る姿も多く見られました。

そして、正直に告白すると、私は、睡魔との戦いに何度か負けたりしているうちに講演終了。

その時です。
一度マイクを外したスピーカーが、言い忘れたことがある、と再びマイクをつけて話し始めました。

ところで、今日、なぜ私がこの場でこのお話をすることになったかと言うと・・・と、
その背景や今日の機会の対する想いを話してくださいました。
歴史的経緯、今起きている変化への気持ち、伝えたかったメッセージ。

その瞬間、
「あー!なるほどー!だから今日このお話だったわけですかー!」
と私も思ったのですが、
周りにいた方々も、
「今のお話を最初にお聞きしたかったですねー!
そしたらもっと意義のある時間にできたのにー!!」
と口々におっしゃっていました。
まったく同感でした。

研修でも同じだと思います。
参加している方々に、
「今、なぜこの話なのか」
「今日なぜこの研修なのか」
「なぜ自分は今日これを学ぶのか」
に、オープニングで納得していただくことの意義を体感した経験でした。

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