オンライン研修での「参加者主体」
オンライン研修に明け暮れる日々です。
皆さまも、まだまだ対面の研修はできずオンラインでの研修を続けている方が多いかと思います。
オンラインの研修で、参加者のビデオ(カメラ)は、オンにしていますか?
それともオフにしていますか?
どちらの時間が長いですか?
お話をお聞きしていると、20名~30名くらいまでの研修の場合、「参加者のビデオは常時オン」つまり顔出しの状態で研修をしているケースが非常に多いようです。
それは、なぜですか?
よく帰ってくる答えが、以下の二つに集約できます。
- 1.参加者の様子が確認できるから
- 2.うなずく、など、リアクションが確認できるから
さらに、1については、言い換えると、「監視」とも取れることをおっしゃる方が少なからずいらっしゃいます。オフにしていると、何をしているかわからない、と。
ですが、ボブ・パイクの手法では、講師も参加者も、ビデオを常時オンにすることは強要しません。理由は以下の通りです。
人の目は、明るいものや、動くものに反応します。画面に皆さんのお顔が並んでいると、そちらに目がいきます。
他の参加者の様子が気になったり、自分のカメラ映りが気になったりします。これは自然なことです。
この状態は、参加者が内容に集中することの妨げになり得ます。ですので、内容に集中してほしいときは、むしろ講師も含めビデオはオフの方が、参加者にとってより良い環境になるのです。講師からのメッセージを届けたいときは、講師はもちろんカメラ・オンです。また、少人数でのディスカッションなど、お顔を見て話した方がコミュニケーションしやすい場合は、参加者もオンにしていただきます。
つまり、その時間の目的によってオン・オフを切り替えます。そしてそれは、「参加者にとって」学びを促進する環境を作ることが基軸になります。決して、「うなずいてくれた方が話しやすい」「リアクションが見えないと不安になる」という講師都合ではありません。リアクションが確認したのであれば、オンライン上のツールを活用して、別の方法で行えば良いのです。
アクティビティの内容や進め方はもちろん、カメラのオン・オフなどちょっとしたことにも、研修で行うことには、このようにすべて「目的」があり、その「目的」にあった「方法」を選ぶことが大切です。
「オンライン研修のための講師養成講座」
こうした研修のデザインやテクニックを学んでいただける講座です。
https://www.d-hc.com/service/trainer_development_program/interactive-virtual-trainer/
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