我流ではなく、根拠に基づく基本理論を
研修に限らず、スポーツでも、〇〇道でも、ビジネススキルでも、何でもそうですが、学んでおくべき「基本」ってありますよね。
「みようみまね」や、我流から始めて試行錯誤で上達しようとするより、まずは、基本をしっかり学んで身につけ、練習して上達し、その後どこかの段階で「自分なりの工夫」をするようになる。「守破離」という言葉もあるように。
研修のデザイン、ファシリテーション、そしてデリバリー、すべてに同じことが言えるのではないでしょうか。
我流や経験値から編み出した方法を学ぶのではなく、教育学や心理学、脳科学など根拠のある理論に基づいた基本理論を学ぶことが本当に大切だと思います。何をどうするか、というテクニック的なことだけではなく、「なぜ」そうなのかを理解できているかどうかは大きな違いです。
そして、それはオンライン研修でも同じなのです。「こんな風にやると盛り上がるよ!」ではなく、そもそも研修の目的を達成するために、何をどうすれば、そしてなぜそれが効果的なのかを考えてデザインすることがとても大切です。準備がすべてです。
先日ある企業様から、オンライン研修について学びたいというご相談を受けました。ご担当の方は、最初は、オンラインならではの話し方やジェスチャー、参加者のひきつけ方や巻き込み方を学びたいとおっしゃっていたのですが、お話をするうちに、「研修デザインとファシリテーションの基本理論をまずは学んでいただき、それを与えられた環境の中でどう実践すればいいかを検討する」という趣旨の会にする方向で話がまとまりました。
その「与えられた環境」が、私にとっても大きなチャレンジで、今からとても楽しみにしています。
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