オンライン研修のグッドポイント:匿名性
オンライン研修にはオンライン研修の良さがいろいろある、と思います。対面で行っていたことをどうオンラインで実現するか?という発想では、対面ありきのデザインや手法になりがちですが、それでは対面が優位だと無意識に位置付けています。対面で行っていたことをどう実現するかではなく、そもそもオンライン研修でどう目的を達成していくかを新鮮な発想で考えると、もっとクリエイティビティを発揮できるのではないでしょうか。
オンラインにはオンラインの良さがあります。例えば、とても良いと思うのは、匿名性のあるツールがいろいろあることです。
チャットは、どなたがコメントを書いているかわかるので、匿名ではありませんし、もちろん音声での発言も個人が特定できます。
一方、投票機能は、いわゆるアンケートですので、個人が特定できません。その他、「スタンプを押す」機能は個人が特定できないように設定できますし、「スライドにコメントを書きこむ」方法でも個人を特定できない運営ができます。
研修の場で、「参加者を巻き込む」ことが難しいのは、発言へのハードルがあるからです。
- ● 間違えると嫌だ
- ● こんなこと言って、大丈夫かな
- ● 今さらこんな質問して良いかな
- ● 私だけ・・・?
などなど・・・ 参加者側にはいろいろな気持ちがあり、発言をためらうのです。ですが、匿名性のあるツールを活用すれば、だれが何を言ったかわかりませんので、上記のようなハードルがぐっと下がります。チャットや、音声では発言しにくいことでも、気軽に、率直に反応を示してくれる可能性が大です。
これはむしろ対面の研修より良いのではないかと思うくらいです。
- ● こんな課題を抱えている
- ● こんな経験がある
- ● 実はこんな質問がしたかった
- ● ここがわからない!
- ● ホンネを言うと・・・
- ● この研修についてのフィードバック
といったような内容について、個人が特定できない方法であれば率直にコメントしてくれるとしたら、とても良い情報共有になりませんか?様々なツールを活用して引き出し方を工夫してみましょう。
そして、こうした匿名性のあるツールの活用は、オープニングのアクティビティにもお勧めです。オンライン研修で、「はじめまして!皆さん、さぁ自己紹介お願いします!」と、いきなり自己開示を求めたり、変に場を盛り上げようとするよりも、このようなツールを使って少しずつ場を作っていく方が、安心・安全な場づくりができます。(対面の研修でも最初に全員が自己紹介したり、場を盛り上げるためだけのアイスブレイクは、しませんが・・・)使っているプラットフォームにあまり機能が備わっていなくても、外部アプリをうまく活用すれば、やれることはたくさんあります!
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