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学びのスタイル

新しいことを学ぶとき、どんな方法で学びたいか、人には好みがあります。
4つのタイプに分けてご紹介しますが、最初は、「まずは実践してみたいタイプ」です。マニュアルや説明で学ぶ前に、まずはいったん自分で実際にその新しい業務をやってみる。その上でアドバイスをもらったり、不足している知識やスキルを吸収したりするのですが、とにかく最初は、やってみたい、というタイプです。

2つ目は、「見て学ぶタイプ」です。先輩や上司、経験豊富な方がその業務を行っている様子を観察し、何をどうすれば良いかを理解し、それを模倣することから始めるのを好むタイプです。

3つ目は、「知識の吸収を最初に行いたいタイプ」です。マニュアルや解説書、あるいは、人による説明や解説などを通して、まずは何をすべきなのか、その背景や理由、求められるスキルや行動をまずは情報として吸収したいタイプです。

最後が、誰から学ぶかが非常に重要で、「尊敬している人から学びたいタイプ」です。このタイプの方は、あの人のようになりたい、心から尊敬している、憧れている、などの感情を持っている相手からの学びであれば、とてもモチベーション高く学べます。

という4つなのですが、皆さんはどれが最も強いでしょうか。どれか一つが100で他はゼロということではなく、複数が思い当たる方もいらっしゃるかと思います。私は、3つ目の「知識の吸収を最初に行いたい」が最も強く、次に2つ目の「見て学ぶ」です。

さて、カフェの開業体験の続きです。料理はどちらかと言うと避けてきた私が、人への飲食も提供するということになったため、マーケッターでもあり料理人でもあるMIさんにご協力を乞うことにした背景については、前回のブログ「仕事の目的」に記しました。

MIさんは快く引き受けてくださり、富山で営むご自身のタイ料理店を1か月クローズして、沖縄に滞在してくださることになりました。コンセプトに合っていて、ワンオペで私が作ることができ、かつ魅力あるカフェメニューの考案、食材の買い出し・仕入れ先の選定、キッチンや器具・道具の購入やその扱い、そして、調理。これらを学ぶために与えられた貴重な1か月でした。

この1か月をどう有効活用するか、思案しました。私は自分の学習スタイルが上記の通りであることを重々認識していたので、それに従うことにしました。つまり、まずやってみるというのは、ナシ。オープン前の準備段階ではMIさんからのことを多くのことを知識として吸収させていただき、オープンしてからも、私は調理せず、キッチンはすべてMIさんにやっていただきました。何をするのか(WHAT)、どうするのか(HOW)、その背景や理由(WHY)について解説を聞いて記録する、そしてMIさんの行動を観察する、また解説してもらい記録する、をひたすら繰り返しました。

MIさん滞在中に、私も実践してみてフィードバックいただくのが良いのか、迷った瞬間もありました。ですが、上記の学習スタイルである私は、吸収した知識をいったん自分の中で整理し、再構築し、シミュレーションを行い、その後実践するというステップを踏む必要がありました。1か月しかない貴重な時間に、このプロセスを実行するより、限られたこの1か月は、とにかく吸収することに専念しよう、と決めました。整理、再構築、シミュレーションは、一人でできることなので。また、お付き合いが長く私のことをよこご存じのMIさんが考案してくださったメニューは、スキル的には十分私で対応できるものでしたので、結果としては、この判断は正解だったと思っています。

オープンして2カ月が経過しました。とりあえず、なんとかなっています・・・。もちろん、まだまだ改善や工夫の余地はたくさんあります。先は長いので、あせらずに進んで行ければと思っています。一方で、あらためて、小さな成功体験を積み重ねることの大切を実感しています。10を目指して1からスタートしたとき、3くらいの段階のときに、1から3に進めたことを褒め、自信をつけて4、5、と段階を踏んでいく。「10に到達していないから褒めることはできない」「褒めるのはまだまだ早い」などと言うのではなく・・・です。さりげなくこれを実践してくださっているMIさんには心から感謝しています。

新入社員の育成に携わっている方が多いであろうこの時期、ぜひ、小さな成功体験で自信をつけてあげてください!

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