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研修前に学ぶ焦点を明確にする

この写真を5秒間ご覧になってください。

 

家族が買い物をしている風景に見えましたが、
写真を見ずに下記の質問に答えてみてください。

男性が何人、女性が何人いましたか?
どういう順序で並んでいましたか?
紙袋は4人で合計いくつ持っていましたか?
どの人が何色の紙袋をいくつ持っていましたか?

どうでしょう。答えられたでしょうか。

では今度は、この同じ質問に対しての答えを見つける意図を持って、
同じ写真を5秒間ご覧になってください。

男性が何人、女性が何人いましたか?
どういう順序で並んでいましたか?
紙袋は4人で合計いくつ持っていましたか?
どの人が何色の紙袋をいくつ持っていましたか?

 

どうでしょう。今度は答えられますか?
全問正解しなくても、1回目よりは正解できたのではないでしょうか?

目的を具体的に持って情報に接した方が、
必要な情報を得ることができるという簡単な体験でした。

研修でも同じことが言えます。

研修の目的や内容を理解してから参加してもらうことは、もちろんですが、
研修後に、どんな学びをどう活用・実践するのかについても具体的イメージを
持ってきてもらうのです。

何を学ぶか、具体的かつ焦点を明確にしておくことで、
必要な情報をよりしっかり吸収して帰ることができるのです。

そのために巻き込むべきなのは、参加者の上司です。
上司から参加者に対して、以下のような内容をきちんとコミュニケーションしてもらいましょう。

*その人が研修に参加する意義・意味
*研修の目的・内容とその人の業務の関連性
*研修後に何をどう活用・実践してほしいと考えているか
*これを身に付けることが、その人にとってどんなメリットがあるのか

上司の力量によるところも大きいという懸念があるようでしたら、
研修企画者や研修講師が、
上司から部下・参加者へのコミュニケーションについても、
ひな型を提示するなどして、支援することができるでしょう。

「上司に推薦されたから参加したのですが、正直、自分の仕事との関連性が見えないのですが・・・」
などという状態はできるだけ避けたいものです。

  • コメント ( 2 )

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  1. ひろ

    参考になりました。限られた時間での研修、研修開始前にすでに研修がスタートしているといことを上司も理解することが必要なんですね。

    • 中村 文子

      ひろさん
      コメントありがとうございます!
      はい、その通りです。
      研修前後の上司の影響はとても大きいので、うまく上司を巻き込んでくださいね。

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