BPGカンファレンス 2018 参加報告
2018年9月26日~28日に、ミネソタ州ミネアポリスで開催された
Bob Pike Groupのカンファレンスに参加してきました。
今年は約200名の参加があり、
海外からは、日本、オーストラリア、メキシコ、オマーン、パラオ、インド、カナダから参加者がいました。
2.5日間に40ほどのセッションが開催されました。
オープニングの基調講演は、Bob Strombergというコメディアンでした。
とってもクリエイティブな方で、研修とコメディ、まったく異なる分野ではありますが、
クリエイティビティの大切さを改めて実感しました。
ボブ・パイクの「参加者主体の研修手法」は、英語では「Creative Training Techniques」で、
カンファレンスの名前も Creative Training Techniques Conference なので、
クリエイティビティをテーマにしたんだと思います。
参加者主体の手法を取り入れて実績を出している組織に送られるアワードの表彰式もありました。
今年は、Wounded Worrier Projectという組織でした。
4日間のマネジメント研修の改革の実績でした。
レクチャーを約半分に減らし、研修をデザインし直して4日間を3日間に短縮し、
年間の費用を200数十万円削減することに成功したそうです。
日本でも提供している「プロフェッショナルトレーナー」の認定を取っている方を
毎年こうやって掲載してもらっています。
日本でもこんなにたくさんの方が認定をお持ちです!
このカンファレンスの特徴は、内容が「参加者主体の研修手法」に特化していることはもちろんなのですが、
すべてのセッションでそれが実践されているというのが、他では見ることができない要素です。
誰のどのセッションに参加しても、内容についてのレクチャーが延々と続くことは絶対になく、
90/20/8、EAT、など、「参加者主体の研修手法」に基づいてデザインされ、ファシリテーションされます。
人数が多いこと、75分という短時間であることは、レクチャーするしかない言い訳には決してなりません。
今回印象に残ったセッションは、マイクロラーニングについてのセッションです。
トレンドになっていることは認識していましたが、
いかに参加者の皆さんがそのトピックに興味を持っているか、実践しているか、などを実感しました。
以前からボブが使っていたUMUも、戻ったら早速使い始めようと思います。
研修の前後に参加者とコミュニケーションを取ったり、事前・事後課題を出したりするのも、
オンラインで簡単にできますし、アンケートやクイズなど研修中に使える機能もたくさんあります。
日本語のサービスもあって使いやすいです。
https://m.umu.co/
反転学習、ブレンディッドラーニング・・・ この動きは加速しますよね!
カンファレンスでは、その他、
参加者を巻き込む方法、オープニングの手法、対応が難しい参加者の対応、
研修のデザインについて、脳科学的知見、参加者主体の手法の根底にある理論、
インフォグラフィック、1対1のOJTに参加者主体の手法をどう活用するか、などなど・・・
バラエティに富んだ内容のセッションが盛りだくさんでした。
インフォグラフィックについてのセッション。
OJT、1対1での活用についてのセッション。
黙って講師の話を聞くのではなく、
いかに巻き込み、記憶に残し、実践に結び付けるかを追求するカンファレンス。
ボブと30数年一緒に仕事をしているベテラン講師もいれば、
新しい講師もいて、それぞれのスタイルを見ているだけでも、いろいろ参考になります。
充実の2.5日はあっという間にすぎていきました。
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