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「オンライン研修ハンドブック」「オンライン研修アクティビティ」出版に際して

2021年3月23日 同時発売です!

「オンライン研修ハンドブック」
https://www.amazon.co.jp/dp/4820728849/
中村文子、ボブ・パイク著

「オンライン研修アクティビティ」
https://www.amazon.co.jp/dp/4820728857/
ベッキー・パイク・プルース著 足立美穂 訳 中村文子 監訳

 

この2冊を皆さまの新入社員研修にお役立ていただきたく、なんとか3月中の発売に間に合わせることができました。

あちこちで書いているのですが、1年前の今ごろは、このような本をお届けすることになろうとは、本当に想像もしていませんでした。発売に際し、とてもいい機会なので、この1年を振り返りたいと思います。

2020年2月後半、もしかするともうすぐ、対面集合研修は実施できなくなるかもしれない、そして「緊急事態宣言」というものが出るかもしれない、などという前代未聞、想像もしていなかった事態になりました。

2月25日の週は3日間対面集合研修が予定されていて、その研修は予定通り開催しましたが、それが「最後」でした。3月1週目からの予定はすべてキャンセル、もしくは延期。一気に研修のオンライン化が始まりました。

日本ではほぼみんな初めてのことで、試行錯誤が始まりました。ZOOMって?何人まで同時に接続できるの??ブレイクアウトっていう機能はホストだけが設定できるんだって!・・・と。

一方アメリカでは状況は異なりました。地理的に分散しているため、以前からオンライン研修は定番化していましたし、提携しているボブ・パイク・グループでも、オンライン研修のためのノウハウを、ボブの娘のベッキーが中心となって講座を実施していました。ベッキーは、「オンライン研修アクティビティ」の前身にあたる本を、もう10年以上も前に出版していました。ATDでもオンライン研修についてのテーマは定番メニューでした。

ですが、日本ではオンライン研修に対するニーズが低かったため、そうしたノウハウは入ってきていませんでした。私自身もベッキーの活動を「次世代」のことと思っていましたし、オンラインにはまったく興味がなかったので、手を出してきませんでした。

ところが2020年3月。緊急措置としてオンライン化を進めている講師や教員の皆さんの苦労がいろいろ耳に入ってきました。状況を知りたいと思い、3月後半にあるオンラインセミナーに参加してみたところ、こんな声が聞こえてきました。「未知の世界。誰もやったことがない。ノウハウもない。だから試行錯誤していくしかありませんね。」と。それもこの世界では結構著名な方の発言だったのです。私はそれを聞いて、「オンライン研修のノウハウは、あります!!!」と心の中で叫びました。21世紀になってもまだ海の向こうのノウハウは、こんなに時差があるのかと、愕然としました。そしてそのとき、「しょうがない。やるか・・・。オンラインは興味ない、と言ってる場合ではない・・。」と思ったのです。

こんなに困っている講師・教員の皆さんに、海の向こうのベストプラクティスやノウハウをお届けすることは、自分に与えられたミッションのようにさえ感じました。

その日のうちにボブ・パイク・グループとコミュニケーションを取り、まずは自分が学ぶプロセスを開始しました。ATDやTraining Magazineの無料セミナーのアーカイブなども探し、とにかく学ぼうと。4月8日には夫とこんな取り組みも始めていました。「30日チャレンジ」。毎日1つずつ、ウェビナーでも本でもブログでも、とにかくオンラインのノウハウを学ぶ、というチャレンジです。

オンライン研修のための講師養成講座」というボブ・パイク・グループの研修を日本語化し、5月末に提供を開始することは早々に決めました。ですが、講師養成のプログラムを行う前に、まず自分自身がオンライン研修の経験を積む必要がありました。そこで、4月中旬ごろには、ライフワークとしているペット食育(犬の手作りごはん)のオンラインセミナーを無料で開催したりしました。ZOOM飲み会も含め、とにかく使い慣れなくては!という状況だったのです。

アメリカのベストプラクティスを学ぶと、「プロデューサー」という役割が欠かせない、ということもわかりました。プロデューサーについてはこちらのブログをご参照ください。最初は、以前から一緒に仕事をしていた伊藤史紀さんにプロデューサーをしていただくことになりました。ですが、一人では負担が多すぎることがすぐに判明。そこでひらめいたのが、足立美穂さんでした。この足立さんとのコラボレーションを思いついたことが2020年の最大の成果だと言ってもいいくらいだと思っています。足立さんにはその後「オンライン研修アクティビティ」の翻訳までお願いすることになったのです。

4月時点ですでに編集の柏原さんからは、この本の出版のご提案をいただいていました。ですが・・本を書くには自分自身の経験が圧倒的に足りなかったので、まずは5月末以降オンライン研修を実施することに没頭しました。そして7月くらいには、早く本を執筆したい!!という想いがわいたのですが、オンライン研修を実施することに忙しすぎて、執筆の時間はありませんでした。どうせ旅行にも行けない(いったいいくつの旅行をキャンセルしたことか・・・)ので、ひたすらパソコンに向かってオンライン研修をし続けた数か月でした。

夢中で走り続け、ふと気が付くと、12月。そろそろ書かなくては、来年の新入社員研修に間に合うタイミングで出版できない!!となり、12月に本格的に執筆を開始。幸い?それまでに多くを経験できていたので、7月には書けなかったであろうことも含めることができた、と思っています。

そんなこんなで超特急で学び、経験し、書籍にまとめた1年でした。

来週皆さまのお手元に届くと思うと、感慨深いです。

ぜひお読みいただき、ご活用ください。オンライン研修は、想像していたより楽しくすることができます!!そして対面集合研修に劣らない、もしくはそれ以上の効果を生み出すことができます!!

実践していただき、違い、効果、成果をお聞かせいただけるのを楽しみにしています。

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