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研修はイベントではなく、プロセスである

『研修はイベントではなく、プロセスである』・・・

例えば2日間の研修を実施する場合、
研修当日の2日間は『イベント』と捉えることができます。

それに対して、
研修前後を含めて『プロセス』と捉え、
研修前、研修後、すべてを包括して企画・運営することもできます。

ボブ・パイクの理論の根幹の一つに、
研修を『イベント』として捉えるのではなく、
『プロセス』として捉えて実践しよう、というものがあります。

研修前。
参加者は、誰かから何らかの方法で、研修について知らされます。
目的、内容、日時、場所、
そして自分の業務や、自分自身の成長にどう役立つか。

この情報共有が、どういう形でなされるかは、
参加者の研修に対するモチベーションに大きく影響します。

できるだけ多くを学びたい!と思ってモチベーション高く研修に来るか、
あるいは、
できれば避けたいけど仕方ない・・・というモードになってくるか・・・。

後者を、たとえて『囚人』と呼んでいます。
研修会場にいたくないけど、囚われている身。

研修の内容自体がどんなに素晴らしくインパクトがあっても、
研修前にモチベーションが下がっていたり、
囚人状態で研修に来たのでは、
吸収率がぐっと下がってしまうのです。

そして研修後。

新しいスキルを使ってみたり、
学んだ知識を生かして業務を進めようとすると、
最初から思うように行かないことも多いものです。
試行錯誤に対して、周りは寛容でしょうか。
サポート体制はあるでしょうか。

ましてや、
研修で学んだことを否定してしまう上司など、いないでしょうか。

講師としての私たちの役割は、
直接的には、研修の内容を教えること、です。
ですが、
事前課題、事前の情報共有、研修のフォローアップ、
と広義に捉え、周りへの働きかけをすることも十分可能です。

キーパーソンは、
研修を企画運営している人事担当者、
そして研修参加者の上司。

せっかくの研修への投資の成果を大きくするために、
コラボレーションしましょう!

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