ASTD 2011 @Orlando 5/24
盛りだくさんの3日目が終わりました。
残すは明日の最終日。早いです。
今朝の基調講演は
ASTDのBoard of Director のSam Herring氏でスタート。
イノベーションがテーマで、新しいテクノロジーが私たち、そして、
ラーニングに与える影響についてでした。
昨年は、TwitterやFacebookなどソーシャルメディアが与える影響
というイメージでしたが、そういったツールに限らず、
さらにいろいろなテクノロジーの発展で、
どんどん可能性が広がってきていることを感じます。
続いて、Campbell Soup CompanyのCEOのDoug Conant氏と、
Strategic Leadership & Learning の Mette Norgarrd氏。
”TouchPoints:” という最近出版された本に書かれたコンセプトと
事例のお話でした。
テーマはリーダーシップ。
社員と触れ合う瞬間の一つ一つを、ドライな「連絡」ではなく、
パーソナルな瞬間にする。
その積み重ねでリーダーシップを発揮し、
engagementを高めることができている、と。
ここでも出てきました、Engagementという言葉。
今日が現役最後のセッションということもあり、会場は満員。
4段階とは何か、効果的な研修を行う10のポイントとは、
と、カークパトリック氏が唱え続けている内容を、
いつもながらのユーモアたっぷりのトークで軽快に紹介してくださいました。
これまでは、OHPを使ってプレゼンをしていたのですが、
なんと今日はパワーポイントでした!!
そして終了の時間が近付きました。
後を継ぐ、氏の息子さんと息子さんの奥様、
そしてお嬢様がステージへ。
これまでの感謝、病床の奥様への想い、など、
涙、涙・・・の最後の言葉。
もちろん、会場全員が、熱いスタンディングオベーション。
とても長いスタンディングオベーションでした、
感動の雰囲気のまま終わるのかと思ったら、最後に、
「レジェンド(伝説)とか、グル、とか言われているようだけれど、
Genius(天才)と呼んでくれ」と。
大爆笑に包まれて、ステージを降りられました。
午後は、カークパトリック氏の後継ぎのお二人のセッションへ。
テーマは、Return on Expectation。
ROI = Return on Investment という言葉が一般的ですが、
投資に対してではなく、Expectation 期待値に対してのリターン、というコンセプトです。
レベル1~4で、具体的にどんなことをすればいいのか、実例を紹介しながら解説。
効果測定はレベル1 → 4の順で行いますが、
プランニングの時には、レベル4 → 1へと、順序を逆にすべきだということを
説明するために、カークパトリック氏の写真を上下逆さまにして見せ、
参加者の笑いを誘っていました。
印象的だったのは、
レベル3で行いたいフォローアップを、
その時になってから予算申請するのではなく、
プランニングの段階で、研修費用と同時にフォローアップまで予算化すべき!
とおっしゃっていたこと。
本当にその通りです。実践し続けたいことの一つです。
次に、Jane Bozarth 氏のトレーナーのためのソーシャルメディアというセッションへ。
この分野で何冊か本も出している、第一人者のようです。
今年は、ソーシャルメディア関係のセッションの数がとても増えている印象を受けます。
Twitter、Facebook、ブログ、Wiki・・・
本当にまだまだ発展し続けていて、活用も広がり続けている様子。
「研修はイベントではなくプロセスである」というボブ・パイクの言葉もあります。
研修の日だけのイベントに終わらせるのではなく、
テクノロジーをうまく活用して、研修前~研修後までをトータルにデザインし、
効率も効果も上げる、大きな可能性を持っている分野だと強く感じます。
終了前に、昨日と同じ内容で行っている
ボブのセッションをのぞいてみました。
今日も満員、楽しそうに進んでいました。
同じ内容を昨日聞いたのに、今日は今日でまた新たな発見が・・・。
さすがです、師匠!
そして毎年恒例のイベントへ。
今年はUniversal Studio の、ジュラシックパークと、ハリーポッターのエリア。
パーティあり、乗り物あり、とても楽しい時間を過ごしました~!
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