“Unlearn(アンラーン)”
学ぶ = learn
その逆で、”unlearn”。
学んだことを白紙に戻す、というような意味です。
新しい知識やスキルを習得することと同様、
いえ、もしかしたら、それ以上にUnlearnは大切で、かつ、時にとても難しいものです。
今までの自分の考え方、行動パターン、やり方、をいったん白紙に戻し、
新しいパターン、スキルを身につけるということなのですが、
新しいスキルを習得するにあたり、これまでのスキルを発展させるのではなく、
これまでのやり方をやめる、ということなのです。
例えば、
部下と話をする際に、部下の話を聴く、引き出す、というより、
ついつい自分がしゃべりすぎてしまう上司が、
コーチングスキル研修で、「傾聴」「共感」「質問」などのスキルを学んだとします。
そういったスキルを学んだとしても、
「ついしゃべってしまう」ということを止めなければ、
質問スキルを使ったとしても、やっぱり自分が「しゃべってしまう」のです。
その場合、
これまでのその人のパターンである「自分がしゃべる」ということを
Unlearnしてから、新しいスキル「傾聴」「共感」「質問」を習得しなくてはいけない、
ということなのです。
そのUnlearnが時に難しいのは、感情面に働きかける必要があるときでしょう。
自分のこだわり、ポリシー、自信・・・
これまでの「自分のやりかた」を白紙に戻す、というのは、
そう簡単にできることではありません。
ですが、
Unlearnしない限り、新しいスキルを練習して上乗せしようとしても、
残念ながらうまくいかないことも多いのではないでしょうか。
新しいスキルの習得と同様、
これまでのやり方・考え方をunlearnすることにも目を向けてみませんか?
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