「反応がない」人にどう教える?
誰かに何かを教えたり、説明したりしている時、
相手からのリアクションがないと、不安になりますか?
普通・・・
反応がないより、うなずきや発言、質問などの反応がある方が
やりやすいですよね。
人には、学び方に対する好みがあります。
人との関わりの中で学びを深めることが得意な「参画型」。
学んだことについて、他の人と意見交換、アイデア共有することを通して
自分の中で腑に落ちたり、新たな気づきが生まれたり、します。
見た印象としては、活発な議論があり、
「盛り上がっている」と感じるでしょう。
それに対して、「考察型」は、
一人で考える時間が必要です。
考えを整理し、理解を深め、今後の活用を考察する。
それらを一人で静かに行う時間が必要なのです。
統計上、この2つのスタイルの分布は、中央が高い、
きれいなベルカーブを描きます。
先日、ある企業で社内講師養成の研修を行ったのですが、
そのグループは2/3くらいの方が考察型でした。
そのため、一人でじっくり考える時間を要する時間、割合が
通常のケースより長く必要とする人が多くいらっしゃいました。
結果として、冒頭に書いた、
「あまり反応がない」ように、最初は見えていました。
後になってハッキリしたことなのですが、
つまらないと思っていたわけでもなく、
理解していなかったわけでもなく、
静かに考察しながら、
実は、楽しく学習してくださっていたのです。
それが、表面にあまり現れていないだけだったのです。
反応がない、というより、
反応がないように見える、からと言って、
理解してない?
面白くない?
と、焦る必要はありません。
まして、
やる気がない?
なんていう発想は、もってのほか、ですね!
研修講師、社内講師の方に、
こういった「教え方」を学んでいただく
トレーナー養成ワークショップを開催しています。
http://d-hc.com/1-s-train.html
インストラクショナルデザインから、
ファシリテーションスキルまで。
次回は11月18日~19日です!
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