時間どおりに終了する
時々クライアントの担当の方に言われるコメントに、
「中村さん、必ず時間ピッタリに終わりますよね。」
というのがあります。
研修終了予定の時間を過ぎることが、ない、ということなのですが、
私にとってはそれは決して破ってはならないルールの一つです。
でも、そうおっしゃるということは、
おそらく、時間どおりに終わらない研修がある、ということなのだと推察しています。
研修は、時間通りに終わりましょう。
それは参加者との約束であり、約束は守らないといけません。
あえて言わせていただくと、それは「当たり前のこと」です。
ただし、講師と参加者が合意の上で延長する場合は、この限りにはありません。
研修終了予定時刻になると、
自分が参加者だと、どんな気持ちになりますか?
終わる、と思っている時間なので、
当然、「終わってほしい」ですよね。
電話、次のミーティング、メール対応、次のアポ、帰宅、と、
気になることが多くあり、研修の続きに100%集中することは難しいはずです。
であれば、延長して、講師が話し続けても、
その時間に見合う効果は期待できません。
汗を流して話しても、ムダなのです。
研修の時間配分、時間管理テクニックについては、
原理原則に基づいて綿密に企画・運営しているので、
とてもブログでは紹介しきれませんが、
時間が足りなくなってしまった時の大原則としては、大きく2つだと考えています。
1. 内容に優先順位をハッキリさせておいて、当日の進行状況によって加えるもの、削除するものを明確にしておく
2.デリバリーのテクニックを駆使し、ワークの時間を短くする方法を用意しておく
2は、例えば、グループワークの後の発表の仕方の工夫です。
各グループから発表してもらう際に、ポイントは1つだけ発表、かぶっている内容は言わない、という運営ルールにする。
あるいは、6グループあったとしても、3グループだけ発表してもらい、他のグループには、何か追加したいことがあればどうぞ、というふうにする。
グループディスカッションはグループ内の人数が多いと時間がかかるので、早く終わらせたいときは、ペアで話すようにする。
などのテクニックを使うことで、テンポを良くし、ダブりをなくす工夫ができます。
もっと知りたい方は、ぜひ、弊社で開催している
「トレーナー養成ワークショップ」にお越しください!
http://d-hc.com/1-s-train.html
(めずらしく、宣伝してしまいました・・・。)
研修終了時刻になって、
「すみません、あと10分だけ時間ください。では今日のポイントをまとめます。・・・」
と汗を流しながら話している講師、
早く終わって欲しいな・・・と気もそぞろな参加者。
この光景が日本から少しでも減らすことが、私の役割だと思っています。
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